後期の授業開始そして「自己肯定感」について

 


2023年後期の授業が始まりました。
リカレント生は、好きな授業を選べる選択授業の他に、「リカレント教育」のグループワークの授業が半年あります。

わたくしのコースは、「自己探究のコース」ですので、リカレントの授業では、ひたすら自己探究の研究をするという事になります。


お休みの間に、名古屋の教育学長がお話された「自己肯定感」に関する考察になるほどと思う事があり、ここに書き留めておきたいと思う。


「自己肯定感」
このところ流行っている言葉なので聞かれたことがあるのではないでしょうか。
自己肯定感が高い、低いというふうに用いられ、自己肯定感が高いと良い、低いなら改善に努めよう、と考えられています。

しかし、これはあくまで最近の考え方です。

現在、「自己肯定感」と呼ばれている気持ちは、西洋で古くは「自己愛」とも呼ばれてきました。そしてそれは長らく人間の悩みの種でした。

なぜかというと「自己愛」はたやすく自己中心主義に結びつき、自分を1番だと思ったり、その為に他人を顧みなかったり、さらには、「本当に正しいこと」「本当に善いこと」をないがしろにしたりという事態を引き起こすからです。その考えからすれば、むしろ「自分は駄目だ」と思う「自己否定」の方が、その否定をバネに人を本当のものへと向かわせ、人を成長させ豊かにさせる、という事になります。

じつは長い思想の歴史の中では、こちらの考えの方が主流だったのです。

皆さんは、今、心と体の転換期にあって、これまでの価値観に疑問を持ったり、周囲に批判的になったりするある意味で、自分を否定する時期に差し掛かっていることでしょう。
皆さんの中には、すでに自己否定を繰り返しているという人がいるかもしれません。
あるいは、自分と他人との対立や、自分と「本当に正しいこと」「本当に善いこと」との対立に直面し、その葛藤に苦しんでいる、という人もいつかもしれません。

そんな状態は、いわゆる「自己肯定感」とは相容れないものでしょう。ですが、今の自分から脱皮して成長する貴重なチャンスであることは間違いありません。

皆さんが、自分の存在そのものがぐらつくような、自己否定と葛藤に耐えていて、それでも、皆さんを奥深く支えるものを「自己肯定感」と呼ぶことができるのだとすれば、それは、これまでの意味とは少し違う「自己肯定感」となるでしょう。

そしてそんな「自己肯定感」ならば、はじめて「肯定」に値するものだと思われます。しかしながら、それは自己否定と葛藤に耐えうる、獲得するのが極めて難しいものであるに違いありません。



コメント

このブログの人気の投稿

図書館ガイダンス

大学生協電子マネー